日本造血細胞移植学会 日本造血細胞移植学会

CTC委員会設置準備委員会報告

CTC委員会設置準備委員会は2010年5月に発足しました。都立駒込病院 秋山が委員長を拝命し、委員はいずれも現役のCTCとしてご活躍の方々です。「造血細胞移植 クリニカルコーディネート入門」を監修された上田恭典先生と金班においてCTCについてまとめられた金成元先生も委員として加わってくださいました。
委員会ではClinical transplant coordinator(CTC)という職種を、とりあえずの案として以下のように定義いたしました。
「造血幹細胞移植がおこなわれる過程の中で、ドナーの善意を生かしつつ、移植医療が円滑に行われるように移植医療関係者や関連機関との調整を行うとともに、患者やドナー及びそれぞれの家族の支援をおこない、倫理性の担保、リスクマネージメントにも貢献する専門職」

さて、当準備委員会は、平成22年3月に造血幹細胞移植医療実施病院 病院長あてに学会理事長より出されました「造血幹細胞移植にかかわる診療報酬増点分の運用および増点目的遵守のお願い」に提案されたCTCの雇用拡大を目指して活動を開始しております。
チーム活動としての要素の強い移植医療においては、医師としてするべきことと、他のかたがたの協力を得て、任せられる、あるいはお任せしたほうが患者さんにとってもメリットがあると考えられる仕事とを分けて考えることが必要です。そして、お任せできるところや、仕事は積極的にお任せする、そのために必要なのが、移植医療の円滑な運営を担うCTCであろうと思います。

CTCの活動の在り方を検討する一方で、CTCの採用を促進することが当面の委員会としての活動目標です。
今回、委員会の第一回の報告を理事会に提出しておりますが、その内容は、委員が属する各施設におけるCTCの具体的な活動をマニュアルという形で具現化し、そうした活動に関する各施設の医師の意見や、活動による影響、医師の労働時間に対する効果についての報告書を紹介するものです。
CTCの活動は先の本や、加藤俊一先生監修の「よくわかる造血細胞移植コーディネート」でも紹介されておりますが、各施設での具体的な動きを記載したマニュアルは、CTCの採用を検討しておられる各施設におけるCTCの活動内容を具現化する助けになるものと考えております。その効果などの意見や報告とともに、特に人事を担当する事務担当者の理解の手助けとなるでありましょう。

今後、CTCの採用を検討しておられる各施設にこれらの資料を利用していただきたいと思いますが、ご利用の場合には、各施設において独自のマニュアルを作成されることをお願いいたします。 当委員会は、こうしたCTCの業務内容からある程度の研修は必須と考えており、その内容に関しては次期の報告書で提案する予定です。

平成22年11月12日

CTC委員会設置準備委員会  委員長 秋山秀樹
理 事 長        今村雅寛

各種マニュアル等(PDF)